【死役所(再放送)】見逃し配信・無料動画まとめました(ドラマホリック)

死役所

あずみきしさんの人気同名マンガを実写化した『死役所』。あの世を舞台にシ役所「総合案内」で働く職員・シ村(松岡昌宏さん)と死者の魂えぐる対話を描いてます。

この世を去った者が最初に訪れる“シ役所”で、シ村は申請書をもとに、彼らがどう生き、どう死んだのか壮絶な生前の姿に迫り、死を受け入れて成仏への道しるべとなるエンターテインメント作品。

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『死役所』のあらすじと感想

※ネタバレを含みます。まだ見てない人は気をつけてくださいね。

第1話
自殺ですね?

放送日:2020.6.3
あらすじ・ネタバレ

三樹ミチル (黒島結菜)が目覚めるとケガ人や病室から抜け出したような恰好の人が多く集まる待合室だった。状況が掴めず迷っていると、“総合案内人”と名乗るシ村( 松岡昌宏)から声をかけられ、ここは【死役所】だと聞かされる。

シ村は「お客様今日はどのように亡くなられましたか?」と聞いた為、ミチルは自分がもし死んでしまったのなら「あの女に殺された」と訴えた為、シ村はイシ間(でんでん)が担当する【他殺課】を案内する。

シ村が次に声をかけた少年は足が折れ曲がっており、頭は血だらけであることから、飛び降り自殺者と判断し、ニシ川(松本まりか)が担当する【自殺課】に案内する。しかしニシ川は自殺者の多さに苛立ち、手が足りないと訴えた為、シ村が代わりに対応することにした。

少年は鹿野太一(織山尚大)といい、シ村が書くように促した必要書類に自殺を苦に、家のベランダより飛び降り自殺をしたことを記入する。しかし「自殺の理由を具体的に」と言われ、陰湿ないじめの内容や父親の財布からお金を盗むよう強要された事実を思い出すうちに学校でのいじめだけでなく、1年前に再婚した両親との関係、とりわけ新しい父親はいじめの事実に気づかないふりをしていると感じ【家にも居場所を感じることができなかった】ことを思いだす。

もしかしたら自分の死はなんの変化も現実世界にもたらしていないのではないか?と役所の階段で悩んでいる太一の目の前にいじめの首謀者である牛尾( 福崎那由他)が【死者】として現れた。

牛尾の【死亡認定書】には【他殺】とあり、牛尾は「お前の父親が俺を轢き殺した!」と感情をあらわにし殴り掛かる。太一は“なぜ父親が牛尾を殺したのだ?”と驚くが次第に自分の為に殺人を犯したことを理解し父親に会いたいと願うようになる。

太一は悩んだ末、シ村に父親がもしこの死役所にきたら「お父さんともっと色んな話がしたかった」と伝えてほしいと涙ながらに懇願し、シ村もそれを快諾する。少しすっきりした顔になった太一は成仏の扉に向かうのだった。

そんな折、ミチルは他殺課で「貴方の他殺データがない」と言われ、いまだに役所内をさまよっていた。そして【死刑課】の部屋を見つけ、その室内に保管してあるたくさんのファイルの中にこの役所の職員達の名前を発見したのだった。

感想

「お客様は仏さまですから」と不気味にほほ笑むシ村が印象的なこの作品。死後の世界で死役所(市役所)の手続きをモチーフに、それぞれ死亡した人間がどんな死に方をし、その死の背景にあるものを考えさせる作品。面白い切り口だなぁと感心しちゃいました!

第一話は【自殺】した少年でしたね。一見、淡々とお役所的に仕事をこなすシ村ですが、どこか「本人に何かを気づかせる為」の誘導的な物言いが印象的です。【死】を受け入れ【現世】としっかり向き合うことを本人にさせることで次(生まれ変わり)への可能性を示唆している気がします。

そんなシ村が同じ職員であるハヤシ(清原翔)やニシ川(松本まりか)に「生まれ変われる可能性は低い」という意味の発言をしています。1話の会話から、成仏しても天国に行かなければ生まれ変われはしない、天国に行ける人間は現世で犯罪を犯していないことが基本条件のようですよね。ということはミチルの見た資料からも死役所で働く人間は何らかの犯罪を犯した死刑囚ということになりそうです。

ただ根っからの悪人が他の人の死後の手続きを真面目に対応するはずもないので彼らの死の真相も今後楽しみで仕方ないです。しかし死の真相を楽しみにするとは何と不謹慎な発言でしょうw

第2話

放送日:2020.6.10
あらすじ・ネタバレ

三樹ミチル (黒島結菜)は死役所内の【死刑課】に職員の経歴書があることを知り、職員がみな【死刑執行】をうけた犯罪者であることを知る。そんな中、小さな赤ん坊の泣き声をきき対応に困っていると、シ村(松岡昌宏)とイシ間(でんでん)がやってきた。

イシ間が【死産課】にてその子供の情報を調べていると担当のシン宮(余 貴美子)もやってきた。おチビちゃんと呼ぶことにしたその赤ちゃんが38週で母親の胎内で亡くなったことを知るとミチルはどうすることもできないのか?と職員達に詰め寄る。しかしイシ間をはじめ「条例で決まっている」となにもできない旨を説明する。

泣き続けるおチビちゃんをどうにかあやそうとするがミチルもイシ間もお手上げ状態だったがシ村がいつもの調子で赤ん坊に語りかけると不思議に泣きやんだ。イシ間曰くシ村には娘がいたという。

おチビちゃんは不妊治療をする夫婦の子供だった。荻野貴宏(野間口徹)と泉水(酒井若菜)は8年間も不妊治療につとめ、その間に、不妊治療と向き合い【嫉妬や悲しみ】に耐えながら前向きに努力を続け、やっと授かった子供だった。

胎内で育てている間、貴宏は「子供からなんて呼んでもらいたい?」と聞くと「お母ちゃん」だと答える泉水。家庭の中でどんと構えているお母ちゃんになりたいのだという。

そんな中、スーパーである少女から「赤ちゃん大丈夫?気をつけてね」と声をかけられ少し不思議に思っていると、いつも耐えていた腹痛に襲われた泉水。そしてどうにも耐えられず倒れてしまい病院に搬送され、母子ともに危ない状態だと判明する。

死役所ではハヤシ(清原翔) が「この子にとってお母さんが死んでここに来ることが幸せなのか?」と問いかける。ミチルはずっと泣いているおチビちゃんを見て「きっとこの子はお母さんに生きてほしいんだと思う」といい、何もできないならおチビちゃんと一緒に母親が死なないように祈ると必死に祈り始める。それをみたイシ間たちも同じように祈り始める。

現世では胎内でおチビちゃんが死亡していた事実が貴宏に伝えられ、泉水の手術が続いていた。医師たちの懸命な処置により一命をとりとめた泉水。ようやく退院できるようになった頃、またスーパーで出会った少女から「赤ちゃんどうしたの?」と聞かれ、「いなくなっちゃった」という泉水。

少女は「まだいるよ?ありがとう楽しかった。“お母ちゃん”のところにこれてよかったって言ってるよ」という少女。おチビちゃんの言葉を聞き「ちゃんと生んであげれなかったのに」と泉水は涙するのだった。

安心したかのように死役所ではおチビちゃんが泣き止んだことで母親が救われたのだと信じ喜ぶ面々。おチビちゃんは成仏の扉へ案内され無事に成仏できた様子だったが、「成仏したならお母さんにまた生まれ変わって会えるといいね」というミチルにシ村は煮え切らない返事をしイラつかせる。

そんなシ村にミチルは「シ村さんは誰を殺したの?」と詰め寄る。先ほど祈らなかったシ村をみていたミチルは“人間の心がない”と罵倒する。対してシ村は「いくら祈ろうと死ぬときは死ぬもの」と淡々と言うがミチルに「人殺し!」となじられ顔色がかわるのだった。

感想

今回は不妊治療の末、子供を亡くしてしまうという悲しい物語。そのなかに温かさがあるのは、不妊治療と闘う夫婦が前向きであることと、少女がおチビちゃんの気持ちを代弁してあげることで母親が産んであげれなかった事に責任を感じてしまう部分を少しだけ取り除いてくれています。

妊娠することは奇跡的なことですが、いろんな状況があるので、ある人にとっては切実に欲しいのにできない。ある人にとっては今欲しいわけではないのにできしまった。そんな感じ方の違いでお互いが知らず知らずのうちに傷つけあってしまうこともあります。

作中では8年の不妊治療にはげむ泉水がバイト先でタバコを吸う妊娠している同僚を注意するシーンがあります。欲しいのにできない泉水からしたら、子供を授かっているのに何故子供にとって有害なたばこを吸うのか理解ができないのでしょう。

勿論、タバコを吸うことは胎内の子供にとっていいことなど一つもないので肯定はしませんが、タバコをすってしまった母親にも周りには打ち明けることができないストレスがあったことも事実なのだと思います。悪いとわかっていてタバコを吸ってしまう女性が更に他人からその行為を非難されてしまうことは二重で自分を苦しめてしまったのでしょう。

ただその女性から「妊娠もしていないのに」とひどい言葉を言われた泉水は自分の状況を言うでもなく「ごめん」と謝るだけでした。不妊治療をする女性にとって、治療をせずとも子供を授かることができた人にはわからない苦しみがたくさんあるのにも関わらずです。

更に素晴らしいのは泉水の夫貴宏です。タバコ事件の顛末から「辛かったら治療辞めても構わない」と伝えますが「8年間が無駄になるしタカにはわからないよね?問題は私にあるんだから」と真意が泉水には伝わりませんでした。しかしめげることなく、二人でちゃんと本音を話して悲しみを分かち合うことができています。世の中にこんなにも理解があり、かつ不妊治療に対して【自分事】として考えてくれる旦那さんがたくさんいることを切に祈ってしまいますね。

第3話
人を殺す理由

放送日:2020.6.17
あらすじ・ネタバレ

三樹ミチル (黒島結菜)はまだ死役所内で、ニシ川(松本まりか)やハヤシ(清原翔)に対して「なぜ人を殺したのか?」と問いただしていた。そんな中、男の怒号が聞こえたので行ってみると、坂浦眞澄(三浦貴大)が「早く店に戻せ」と暴れていた。シ村(松岡昌宏)から死役所の意味を教えられると「なんで俺まで殺されなきゃいけないんだ!」と怒り始める。【俺まで】とはどうゆうことなのか?ときくと実は眞澄の父親も殺されたのだという。

他殺課担当のイシ間(でんでん)は申請書をかくよう勧めるが、眞澄は「犯人の顔を見ていないし何故殺されたのか分からない」という。思い出せる範囲でと促され眞澄はその日のことを思い出す。

眞澄は父親が元々やっていた定食屋【さかうら】の後を継ぎ、小さいながらも常連のお客さんに支えられてお店を繁盛させていた。妻も第一子を妊娠しており、9か月。もうすぐ我が子に会えると眞澄自身もお客さんもとても楽しみにしていたのだった。その日は一人の男性客がやってきてカウンターに座ると同時に、眞澄を探し、そのまま急に眞澄に包丁を刺してきたのだった。記憶はここまでだ。

イシ間はその話から、検索をかけ眞澄を殺した犯人が【ハラシマケンジ】という男だと伝えると、眞澄は血相を変えてその場から立ち去る。出口を探し回る眞澄にミチルは「どこにもないよ私も探した」と声をかける。

ハラシマという犯人について聞くと、ハラシマは元々定食屋【さかうら】で働いていた従業員であり、売上金を持ち逃げしそうだったところを眞澄の父親に見つかった為、刺殺した犯人だという。その犯行現場を眞澄が目撃したことから、ハラシマの裁判では眞澄が証言台にもたっている。ミチルはそんな話を聞きながらも眞澄が忘れていった【エプロン】を返す。エプロンには定食屋の名前が刺繍してあり、父親の後を継いだ際に常連のお客さんが眞澄にプレゼントしてくれたものだった。

色々な感情が眞澄を襲う中、「ハラシマを殺しておけばよかった」という眞澄に「機会があったら殺しましたか?」と聞くシ村。「死は望んでいたものの、生きて償ってほしいという気持ちが強かった」という眞澄。そんな犯人に再度自分を殺されてしまったのだ。妻と生まれてくる子供を残して殺されてしまったことに激しく悔しがる眞澄。「気休めだが、奥さんや生まれてくる子供もお前がそうだったように常連のお客さんに助けてもらえる人生だとおもうよ」と慰めるイシ間。

どうにか成仏した眞澄を見送った職員達に、ミチルは自分がなぜここに来たのかを話し始める。20歳の誕生日に好きな人の近くに座れずやけ酒を飲んで楽しくなったとたんにここにいた。自分でもそんなつまらない理由で死んだなんて恥ずかしくみっともない。と思う。という。

そんなミチルにシ村はいつものように「お気持ちお察しします」というがミチルは「わかるわけがない」と食って掛かる。「急に殺されてここに来る人の気持ちは、人殺しの貴方たちに分かるわけない」と言い張る。ただここ何日かで職員の人たちが【犯罪者】には見えないので「なんで殺したの?」と詰め寄るミチルにニシ川は「それを知ったら成仏するの?シ村さんは娘さんを殺して死刑になったのよ」と言い放つ。

感想

今回はどうにもストンと落ちることのない、心に“もやっと”が残ってしまう回でした。父親を殺した犯人が自分をも殺す。しかも思ってもないタイミングで死んでしまった本人はやり残したことしかなく後悔ばかりだ。死を受け入れることは到底できない。「殺しておけばよかった」と眞澄が言うシーンがありますが、きっと正直誰もが思いますよね。

しかし眞澄は「うまく言えないけど、ちゃんと生きて償ってほしかった」とい言っており、少なからず同じ店で働いてくれていた人間に父を殺した犯人ではあるが更生を望むことができる器の大きな人でした。

犯人は証言台にたって自分の罪を証明した眞澄のことが憎かったのでしょうか。今回は【何故殺されてしまったのか】という部分が描かれていないためすっきりはしないのですが、この【描かれていない】ことでもやもやする気持ちがきっと、死刑囚である職員達に対して「急に殺された人間」側を描くことで対比させたかったのだと思います。

ミチルは眞澄の気持ちに寄り添い「急に死んでしまった」後悔や焦り、不安などを自分も感じているからこそ、殺す側の人間の背景を理解しようともせず糾弾していきますしね。。ただ少しずつ、イシ間の優しやさ他職員とも触れ合う中で極悪人のイメージを持てないので余計に「なぜ、誰を殺してしまったのか?」という部分が気になってきていますね。

勿論、今後は殺した側の気持ちの部分も描いていく回が後々あると思いますのでいい布石になっていてほしいです。

第4話
初デート

放送日:2020.6.24
あらすじ・ネタバレ

シ村(松岡昌宏)が娘を殺して死刑になったことを知るミチル (黒島結菜)。そんな彼女にも成仏の期限が迫っていた。職員達は口を揃えて「俺達にかかわらずに早く成仏して生まれ変わるべきだ」と言う。

そんなミチルの前に大けがをしてふらつく夏加(豊嶋花)が現れる。全身血だらけの夏加をみてびっくりするも自分のカーディガンを着せるミチル。シ村も夏加に気づき「交通事故ですか?」と問い「初デートだったのに・・・」とうつむく夏加を【交通事故課】にて申請させることにする。

夏加は片思いの相手・智也(山井飛翔)とデートをする日、履きなれない靴に足を通していた。夏加の誕生日が近いからとお揃いでボールペンを買ってもらい喜ぶ夏加の足は限界にきていた。靴擦れに気づいた智也は絆創膏を買いに行こうとするが、夏加は勇気を振り絞って、手をつないでほしいと伝える。智也は気恥ずかしさもありすぐに断りコンビニへ走る。その場に一人残されてしまった夏加はお揃いのボールペンを淋しくいじっているとふいにボールペンを落としてしまう。咄嗟にボールペンを拾おうと道に飛び出してしまい、偶然走ってきたトラックに轢かれてしまったのだ。

申請書を記入しながら、事故の様子を語る夏加は、実は転校が決まっており、片思いの相手である智也に告白までしたが、叶わなかったため、最後のお別れをと、デートに誘っていたのだった。

シ村は「相手にとっても忘れられない存在となりましたね」と意地悪く言うと夏加はシ村のほほをたたく。「きれいなままちゃんと生きてお別れが言いたかったのに。こんなみじめな姿を晒して死にたくなかった」と涙する。

申請を終え、成仏の扉に向かう際にシ村は夏加に「お忘れ物です」と血だらけだった例のボールペンをきれいにした状態で返す。そのペンで最後に自身の名前を書いた夏加はミチルにも「ありがとう」と伝えカーディガンを返すのだった。

夏加の成仏をみとどけ、自分の行く末を迷うミチルはシ村にどうしたらいいのか尋ねる。シ村は「ミチルさん【には】生まれ変われる可能性がある」という。そんなシ村のことが気になり、再度【死刑課】に行くミチル。各職員の死刑理由に目を通し、最後にシ村のファイルも探し出し内容を確認すると涙するのだった。

急性アルコール中毒で死んだ過去を振り返らず成仏への覚悟を決めたミチル。最後にシ村に「過去を知っちゃいました。冤罪なのになぜ成仏しないの?」と問いかけるが答えないシ村のほほにキスをする。いつもの無表情なシ村をみて「それが素の顔なの?」と笑い成仏していくミチルだった。

戻ってきたシ村に、ハヤシ(清原翔)は「自分の罪の反省ってどうやるの?」と相談をする。

感想

この回を見て私は「死ぬ準備ができないつらさ」をことごとく感じることになりました。もちろん、病気で自分の余命が分かっている場合や、寿命を全うする場合は準備がある程度できるのかもしれませんが今回の夏加のように幼くして自分の命が消えるなど考えたこともなかったでしょうし、何より好きな人の前で死んでしまうことになるなんて思ってもみなかったでしょう。そのため残される人間に対して準備もできませんので、後悔ばかりが残ってしまうのだなと改めて感じました。

思春期で自分の本心を隠しながらデートをしていた夏加にとって、好きな相手に自分の無残な姿など見せたくなかったと言いながら涙するシーンは同感だなと思ってしまいました。生き残る相手にましてや自分が好きな相手には「きれいな姿」をすぐに思い出してもらえる状態がいいに決まっています。もう会えないとしたら尚更、いい思い出を美化してもらう位の状態でいたいと思うのが人間なのでしょう。

両親にも何も言えずにもう会えなくなるなんて想像しただけでつらいですね。

その後悔やつらい気持ちをしっかりと自分に刻ませるような行為をシ村がします。挑発のような発言をして夏加が思っていた「つらさ・無念さ」を表面化させるような行為でした。わざと表面化させ、夏加として生きた証を残したうえで、後悔があってもその後悔を持っているとわからせた状態で成仏させることにこだわったようにも思いました。自身と向き合うことがちゃんとできるようにサポートしている気がしました。

次回からは残された職員達の物語になりそうですね。シ村がどのように彼らの死後の人生に影響を及ぼすか楽しみです。

第5話
林晴也

放送日:2020.7.1
あらすじ・ネタバレ

ハヤシ(清原翔)はミチル (黒島結菜)から言われた「殺人犯の弟をもってしまったお姉さんは幸せだといいね」と言われた言葉がどうもひっかかってしまいシ村(松岡昌宏)に相談する。殺したこと自体は後悔していない為、反省の仕方が分からないというハヤシに「振り返ることが大事なのではないか?」と伝えるシ村に当時のことを話し始めるハヤシ。

高校2年になったハヤシは祖父に剣道を習っており、習い始めたあたりから父親とは疎遠になっていた。その理由は祖父が亡くなった時に明かされ、ハヤシが父親ではなく、祖父と母親との子供であることを聞かされる。絶望したハヤシは悩むが学校では明るくふるまうよう努めていた。

そんな中、ハヤシのことを想う女の子から幼馴染のまりあ(岡野真也)がいじめられている事実を知り、かっとなっていじめていた女子生徒を窓から突き落としたのである。運よく女子生徒は軽傷ですんだものの、ハヤシは退学し自立して生活を始めようとしていた。そんなハヤシに姉の理花(土居志央梨)は出生の件を知っても、弟の暴挙をしっても変わらず接してくれ、父親との間に立ち、弟であるハヤシの背中を押していた。

時がたち、まりあと結婚したハヤシは子供もでき順風満帆だった。姉からは反対されたがまりあにも自分の出生の事実を伝えていた。

まりあからある日「早く帰ってきてほしい」と言われ喜んで帰宅したハヤシの前に、まりあの元職場の同僚という「アサイ」が待っていた。そして急に「まりあは苦しんでいる。早く離婚して解放してあげてほしい」といい、「子供の父親は自分だ」と言い放つ。子供でさえも自分ではなくアサイのことを「パパ」と呼びなついており、まりあに関してはハヤシの出生の秘密を知り嫌悪感を抱いて悩んでいたという。

すべてに裏切られたハヤシは持っていた木刀で殴りつけ、アサイとまりあ、そしてその子供を殺してしまったのだった。

「人生は変えられないし、殺したことは後悔していない」というハヤシに、「今できるのは反省ではなく、感情に向き合うことではないか?」というシ村。殺された3人もここ死役所で他殺申請書をどのような気持ちで書いたのでしょう?と問いかけるシ村に、「俺はまだそこまで考えられない」というハヤシ。しかしシ村は「それで今はいいと思う」と励ます。

「俺もシ村さんの話はどんなことでも受け止める」というハヤシの言葉に自然に笑みを浮かべるシ村だった。

感想

この回はハヤシである 林晴也(清原翔)がなぜ死役所で職員として働いているのか?という部分のお話でした。もうこの死役所の職員は「死刑」となった元死刑囚であることがわかりましたがハヤシがなぜ殺人を犯し、死刑になったのかを紐解く回でした。

ハヤシ自身はみちるが言う通り純粋でまっすぐな人間でした。そのことが余計に、自分を苦しめ、そして信頼していたまりあに裏切られたことで何か細くつなぎとめていた理性を断ち切ってしまったのでしょう。

なによりも姉の理花(土居志央梨)がとても素敵でした。ハヤシの出生を聞く限り、弟だと思っていた人が、【叔父】にあたることを知っても何一つ対応を変えなかったし、ハヤシに寄り添っていました。そして学校で事件を起こしても、咎めることもなく、弟の再出発をしっかりフォローしていました。

その際に祖父(実際の父親でしたが)が林の為に貯めていた貯金を渡しますが、父親が遺品整理で見つけたものでありそれを姉の理花を介してハヤシに渡します。理花の存在がなければ永遠に埋まることのない溝だったかもしれませんし、「父さんも苦しんでいたんだよ」とそっと弟と父の間を取り持つ言葉が印象的でした。

まりあ達を殺してしまった夜、姉からの電話に「俺って気持ち悪いかな?」と問いかける弟に理花は「私の弟に変わりはない。くだらないことを考えるな」と言い切ります。その揺るぎない言葉にハヤシは安心し涙しとっても切ないシーンでした。

その後理花がどのような境遇になったかは察することしかできませんが、殺人犯の弟をもち世間的にも辛い状況になったことは確実でしょう。しかし彼女なら、弟の気持ちを尊重しながら“罪を憎み人を憎まず”の精神で強く生きてくれていると期待します。

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『死役所』の番組情報

『死役所』の放送情報

放送局放送時間放送開始日
テレビ東京系水 24:122019年10月17日
テレビ東京系水 24:122020年6月3日

『死役所』のスタッフ情報

【原作】
あずみきし『死役所』
月刊コミック@バンチ
【脚本】
政池洋佑三浦希紗烏丸棗
【監督】
湯浅弘章、棚澤孝義、酒井麻衣、松本花奈、蔵方政俊
【チーフプロデューサー】
山鹿達也
【プロデューサー】
倉地雄大、尾花典子、平体雄二、瀬島翔
【制作】
テレビ東京、ジェイ・ストーム、スタジオブルー
【製作著作】
「死役所」製作委員会
【公式サイト】
https://www.tv-tokyo.co.jp/shiyakusho/

『死役所』のキャスト一覧

シ村/市村正道:松岡昌宏
死役所の総合案内人。
三樹ミチル:黒島結菜
志望理由がわからない女子大生。のちに急性アルコール中毒と判明。
ハヤシ/林晴也:清原翔
死役所「生活事故死」職員。彼の死刑執行のニュースを生前のミチルが見ている。
ニシ川/西川美和子:松本まりか
死役所「自殺課」職員。生前について明らかになっていない。
イシ間/石間徳治:でんでん
死役所「他殺課」職員。

『死役所』のゲスト出演者

第1話
鹿野太一:織山尚大
学校でいじめられ、家にも居場所がなく自殺した少年。
牛尾崇:福崎那由他
鹿野をいじめた首謀者。鹿野の父親から殺される。
第2話
荻野泉水:酒井若菜
不妊治療の末に子供を授かるも死産してしまう。
荻野貴宏:野間口徹
泉水の夫。
シン宮:余貴美子
死役所「死産課」職員
第3話
坂浦眞澄:三浦貴大
父親を殺害した犯人に自分も殺害される。
第4話
伊達夏加:豊嶋花
片思いしている智也に、転校前の思い出作りのためにデートしている最中、車にひかれて死んでしまう。
智也:山井飛翔
夏加が片思いしている男子学生。
第5話
樋田まりあ:岡野真也
ハヤシの幼馴染であり、妻。
林理花:土居志央梨
ハヤシのお姉さん。
林雄作:草野康太
ハヤシの父。わけあってハヤシとは疎遠となっている。
林清三:伊藤洋三郎
ハヤシの祖父。ハヤシに剣道を教えている。
第6話
佐尾高慈:中島歩
高関一文:重岡大毅
松井:工藤綾乃
塙宣之:塙宣之
「デットオアコント」司会者として本人役で出演。
第7話
石間ミチ:田鍋梨々花
石間(大鳥)ミチ:今本洋子
坂元:中込佐知子
殿村:一本気伸吾
第8話
小野田凛:佐々木みゆ
小野田瞳:前田亜季
黒川あかね:吉田志織
第9話
寺井修斗:柄本時生
寺井恭平:濱田龍臣
井本縁:阿部純子
市村幸子:安達祐実
市村美幸:松本笑花
蓮田栄山:吹越満

ドラマホリック

放送期作品名
2020年レンタルなんもしない人
僕はどこから
2019年死役所

-2019年, クールドラマ
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